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感動経営を目指す、小さな会社の経営者です。 感動を与える仕事、感動を感じる職場、感動を感じる人間を めざして、今、自分にできる事を日々、成長しながら感動の中で 生きていけたら最高です。
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小さくなった 親父
新しい事務所に一人、久しぶりに遅くまで書類で残業。

久しぶりのブログ更新。

ここ、数ヶ月 いろいろと動き回り ようやくふと 息つく 余裕が出だした。

最近、大阪の自宅に戻ると 親父の入院している病院に行く。

3週間ほど前に 、脳内出血で倒れて 救急車で運ばれた。

連絡を受けた瞬間、青ざめたが 話を聞くと 意識がしっかりしているというので

安心はしたが、覚悟する時がきたかもと 脳裏を掠める。

病院に行くと、ぼんやりとしている親父、

いつも 涙をこらえるのが精一杯となる。

約80年間の人生を生きてきて、今は一人では生きられない体になってしまった。

少しづつ 呆けていく 親父。

お袋はつきっきりで看病してくれている。

お袋が、かなり呆けてきたと こぼしていたが、

私には呆けていると 受け止めていない。

親父の心が手に取るようにわかるような気がする。

呆けたフリ、無関心なフリをしないと こんな体でのうのうと生きていけない

そう 親父が語りかけているように思う。

当の昔に隠居しているのに、たまにベットから起き上がり仕事に行ってくると

言っているらしい。

昔の記憶が蘇ってくるんだろう。

たまには、死んだ母親が尋ねて来たと真顔で言ってみたりもしている。

何十年も働き続けて、家族の為だけに生きてきた親父、

何か、楽しい思いをしてきたのかなと 親父の人生を考えこんでしまう。

今、私にできる事は 病室の片隅で 親父を見守って 只、只 座っているだけ

座っているだけなのに 涙が出てくる。

人の一生なんて はかないものだな とふと 感じてみたりする。

年老いて、子供に戻っていく親父、

小さくなった 親父の背中、

只、只、 見守っているだけ

昔を思い出すと、 涙が止まらなくなるから

只、只 ぼんやりと 親父を眺めている。

昔は、親父とお袋の死なんて 受け止められなかった

今は 少しづつ 受け止められる 覚悟が ほんの少し

少しだけ ついたような気がする

いろいろと考え出すと 涙が止まらなくなるので

今は只、ぼんやりと 寄り添うだけ

只 祈るのは、一日でも多く 生き抜いてほしい

まだ まだ 覚悟ができていないから

小さくなった 親父

何も考えないで 生き抜いてほしい

命を取り留めてくれて  感謝、感謝。












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